観察日記

　ヒトラー騎士なきキッチン騎士達は、いまだ迷走状態で今後について話し合っていた。　その頃、同じ宇宙の中、遠い時空の向こう側で新たな物語がはじまろうとしていた。　　　　　　　　　　　　　私達の見た事のない飛行船。　その中に物語の鍵をにぎる人物が。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　機体の中。銀色の衣装をまとった２人。　　　　　　　　　　　　　　　　　　「行くぞ～！！時空を超えて！ワープ！！！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「わあ～！！！！！！！！！」

　「いや～昨日は突然、あんな事が起こって　えらいこっちゃ　としか思えなかったが・・・一体この先どうなるのやら・・・。」　２人の騎士がヒトラー騎士なきこの状況に不安を感じていた。　　「なんだかんだ言って、このキッチン騎士劇場を引っ張ってきたのはヤツだったからな～。」　　「そうですな～。ヤツに変わる騎士なんていないでしょう・・・。　　レポーターどうします？　いなくなっちゃったからバットマン騎士やってみては？」　　「いやいや、私なんてまだまだ不甲斐無い。どうぞ！どうぞ！スパイダーマン騎士お譲りいたしましょう！」　　「いえいえ、滅相もございません。やはりここは、バットマン騎士に！」　責任逃れの譲り合いがはじまった。　「いや～、本当言うと２番手でゴチャゴチャ言っているのが性に合っているんですよね～。」　　「あっ、私もです。でも、やはりレポーターを決めておかないと更に不安になるので・・・。」　何気に心配性なのが発覚したスパイダーマン騎士。「じゃあ、ジャンケンできめましょう！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ジャンケン！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ポン！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あいこで！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「しょ！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あいこで　しょ！」　手がパーしか出せない為、永遠とジャンケンが続き、むなしい掛け声だけが響きわたっていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あいこで　しょ！」　　　　　　　

　「レポーター争奪戦なんてくだらない事している場合じゃないぞ。」　歴代キッチン騎士が集合して緊急会議がはじまろうとしていた。　「このブログを見ている方々の中にもお気付きの方はいると思いますが、このヒトラー騎士の名前についてやはり問題があるのではないかと思い緊急会議開かせて頂きました。」　よさこいマンが指揮をとり会議がはじまった。　　「えらい事になったな～。」　思いがけない方向に話がいき困惑気味の騎士２人。　　「私は・・・」　ヒトラー騎士が話し始めた。　「私は、今日をもってキッチン騎士から卒業いたします。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ありがとう・・そして、さようなら。」　　　　　　　　　　　　　キッチン騎士の輪から抜け出し去っていくヒトラー騎士。　　　「そういう事じゃないだろ。」　サンドイッチマンが通り過ぎようとするヒトラー騎士に呟いた。　　「そういう事じゃないだろ！！逃げる気か！ちゃんと言えよ！お前の気持ちを。」　サンドイッチマンがヒトラー騎士の肩に触れた。　　「やめてくれ・・。」　ヒトラー騎士がサンドイッチマンの腕を振り払った。　　「このまま行かしてくれ。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　さらば、ヒトラー騎士。

　「またか！またあんたがレポートしに行ったのか！！」　毎回ヒトラー騎士がレポーターに抜擢されるのが納得いかない騎士２人。　「おかしい！うちらでも十分レポートできるはずだ！」　「誰の策略だ！！こっちにもスポットライト当てさせろ！！」　かなり憤慨気味の騎士２人。　「別に私に言われても・・・・。作者が勝手に私を気に入って使ってくれてるだけで・・・。」　火に油を注ぐような事を言うヒトラー騎士。　「分かった！！投票だ！！決戦投票だ！！」　「そうだ！誰がレポーターにふさわしいか視聴者に決めてもらおう！！」　という事で、キッチン騎士レポーター選抜総選挙開催いたします。　１票でも多くの声をいただいた騎士が次回レポーターの座をGET！　次のレポーターは誰だ！　　　　　　　　１票も入らない場合は自動的にヒトラー騎士がレポーター継続。

　　「お～い！相棒！相棒さーん！なにやらメールがきてますよ！」　相棒の携帯のメールの着信に気付き知らせるヒトラー騎士。　「どれどれ。私が読んでしんぜよー。」　勝手に人の携帯を開くヒトラー騎士。　「んっ！？おねおね畑さんからメールで、荒物屋さんが今日土曜市にでている情報だ！　おーい！相棒ー！土曜市出かけるぞー！」　　「この前はバスで行ったが、だいたいルートが分かったので　必殺！！　自転車で乗り込むぞ！」　バスで行った時は分からなかったが、坂があってなかなかの運動に。　「着いたよー！！２度目のド・ド・ド土曜市！！」　補助席に座っていただけのヒトラー騎士はかなり元気。　　「ここがですね～。相棒さんお目当ての荒物屋さんです。木の器やスプーン、フォーク、しゃもじなどがあります。手彫りだそうですよ。」　ヒトラー騎士のレポートがはじまった。　　「これ買うの？相棒さん。ありがとうございまーす！！」　ヒトラー騎士も接客。　　「相棒さんの友達の　おねおねさん。私、なにやら店番頼まれたらしいんですけど・・・。」　「らっしゃーい！！らっしゃーい！！みんな寄ってってよー。」　気張って、市場のおっさんみたいな呼びかけをするヒトラー騎士。　　　　　　　　　　　　　　　そして、すぐ飽きてサボるヒトラー騎士。　　　　　「違うんだ！私はこんな事をしにきたんじゃない！！」　ヒトラー騎士VIP席に移動。　　　　　　　　　　　　　　　「おっ！！はじまるぞ！！」　振り返ったその先には。　　　　　　　　　　　　　　　ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド　土曜市♪　　　　　　　　　　　　　　土曜市の歌にノリノリになるヒトラー騎士であった。

　「肌寒い季節になってきましたが、オシャレ好きの人々には楽しい季節になってきたのではないかな？たまには私も、オシャレというものをしてみるか。」　珍しくオシャレに興味を持つヒトラー騎士。　　　　　　　　　　　　　「すいませ～ん！帽子をちょっと見せて下さい。」　　　　　　　　　「どうぞ！どうぞ！いらっしゃいませ。様々な帽子ご用意しておりますよ。」　　「どんな形がお好みですかね～？まぁ、とりあえず色々試着してみて下さい。」　サンドイッチマンが接客。　　　　　　「これなんかシンプルでアーティストぽくていいんじゃないですか？」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「うん。悪くない。」　　　　「これは、２個帽子付いてる斬新なデザインですがいかがでしょうか？」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「うん。これも悪くない。」　　　「これはお客様だけにお勧めします！最先端のどんぐり付き帽子です！」　　　　　　　　　　　　　　　「私だけにお勧め・・・。よし！！これにしよう！！」　　　　「いや～どうも、じゃあ　これもらっていきます。」　ご満悦のヒトラー騎士。　　　　　　「お客様お支払いがまだですが？」　　　　　　　　　　　　　「・・・・・・。」　「お支払い？金を取るのかね？ドングリ帽子に。は・・はめられた。」　道端に落ちていそうなドングリ帽子に、何故お金を支払わなければならないのか納得のいかないヒトラー騎士であった。　

　年末になってきたので、あまり好きではない掃除をした。だいたい用の済んだ作品達は物置行きになり、そうそう日の目に当たる事はない。こういう機会でもないと何年も会わずじまいになってしまう。久しぶりに会う（２・３年振り）作品、これは高知のコンペ用に描いたもの↓　　で、これは美術館のノーボーダーの展示用に描いた作品。東京に住んでいた時に　東京シリーズ　を描いていて、それの高知バージョン↓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　悪くない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　「いやぁ～本当に寒い！朝起きるのがしんどいですな～」　「本当。部屋に暖房でもあればいいんだが。」　まだ始まったばかりの寒さの訪れに文句をたれる騎士２人。　「あっ！？こんな所に私達が入るのにちょうど良いサイズのコタツという物があるではないか！」　「これが！　確か１回入ったらなかなか出れない魔法の箱　コタツ！！」　　「神様からのプレゼントだね。」　「まぁ入ってみましょう！入ってみましょう！」　初体験のコタツにドキドキの騎士２人。　　ガサガサッ！！！　　　「うわっ！？なんだ！！！」　コタツの中から突然ニョキッとした変な物体が飛び出てきた。　　　　　　　　　　　　　　「これは私の家だ！！！入っちゃならねぇ。」　「あ・あんたは誰だい？」　バットマン騎士の問いかけに　「私はコタツムリ。この季節になると出てくる騎士だ。」　　　　　　　　　　　　　でんでん♪むしむし♪コタツムリ♪お前の頭はどこにある～♪　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツノ出せ♪ヤリ出せ♪頭出せ～♪　　　「要するにコタツから出られない　なまけ者でしょ。」　と騎士２人。　　　　　　　　　「ゲッ！！　壁まで登ってる！」　　恐るべしコタツムリ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ちなみに、これはコタツネコ。

　「いやぁ～最近ほんと寒くなってきて。」　独り言を呟くヒトラー騎士。なにやら、この寒さの中ベランダに珍客あり。　「誰ですか～？こんな寒い時はコタツで丸まっていたいのに。」　　　　　　　　　　　　「カ・カマキリ・・・。　どうしました？私に何のごようですか？」　　　　　　　　　　　　　　別に、あんたの事なんか呼んでねーよと言いたげなカマキリ。　　「どうした？何があった？自然界に何が起こった？」　何も言わないカマキリを追い詰めるように質問するヒトラー騎士。　　「分かったぞ！私を君の背中に乗せて大自然へと連れに来てくれたんだね。」　勝手な解釈で一人話しを進めていくヒトラー騎士。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「さあ！またがらせておくれ！えい！！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　必死になって逃げるカマキリ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「えっ！？どういう事？」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そういう事です。　　

　　「良い子のみんなー！元気にしてたかな？今日も　できるかな　はじまるよー！」　　「今日はね、セロテープのプラスチック部分の空き箱を使って　カタツムリ　の家を作りましょう。」　　「その他に用意して欲しいものは余った色付きの紙とハサミ、色鉛筆（好きな色でいいよ）、両面テープ。」　　「よーし！じゃあ作るよ～。まずはプラスチックの周リのでっぱり部分をハサミでカットしましょう。」　「切れたら、今度は大事なカタツムリの殻の部分を色紙に描いていきます。プラスチックの丸みに沿って描いていってね！」　　「描けたら、それを切りとります。こんな感じ。」　「切りとった色紙にカタツムリの家のナルトマークをグルグルと描いて。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　「両面テープで貼り付ければ　　　　　　　　　　　　　　　　カタツムリの家　完成！！」　　　　　　　　　　　　　　　　のっぽさん騎士ー！！　　　　　　　　　　　　　　　　　「はーい！！」　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴン太くん騎士ー！！　　　　　　　　　　　　　　　　　「はーい！！」　　　　　　　　　「後ろから見たらこんな感じ。みんなも作ってみてねー！！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　でっ！きーる！かぁな～♪